学校の翌日の日
最後に立美に行ったのは冬期講習。その後は学校で、結局直前講習に出れないまま入試を迎えることとなった。学校でも描いたが、準備不足は否めなかっただろう。しかしながら腹くくって迎えた初日、とても山と空がきれいな午後の大学。生意気に緊張感を楽しもうと思った。部屋に入ると机の前にみんな座っていた。俺はイーゼルだと思ってたのに。課題はメビウスの輪と手の構成デッサンだった。輪をどうしようか考えて、いや輪じゃなくて、手をどうつなげるかだ。結構周りを気にしつつ、あ、あれとはかぶりたくないな、なんて。結局いつもと変わらないのを描いてしまった。できれば今までにない出来ってヤツがよかった。
モチベーション
二次試験。慣れない朝、1時間前には着きたかったのに電車を乗り違えた。絶望的とも思ったが何とか10分前に着いた。人体デッサンだが、その時の自分の見方では、自分の力を出した一番だった。これで落ちるのなら仕方ない、出直しだと思った。
自分の才能を求めて
美術系の高校に入った自分にとって、美術は絵だけじゃないと分かるのにそう時間は必要なかった。彫刻に出会って、ファインアートへの思いは強まり、野望は絵も描ける彫刻家。立ち上がりは快調。高校生美術展で全国大会に出てちょっと自信が付いた。
立美に出会って
野望のためには美大は必要だと思い受験シーズン到来。その頃、頭でっかちのモノの見方ばかりだった制作。学校だけじゃどうにもならない世間の高波にもまれてみよう、IN立美。夏期講習が最初だった。押し流された。その時は自分の見方の何がいけないのか、どう変えればいいのか分からなかった。普段は聞くのが苦手なのだが、さすがに次の冬期講習ではいくらか尋ねてみた。「大きく掴め」「見方が小さい」など頭では分かっていることを再三言われた。立美の人は仕事が大きい。壊しているのか作っているのか分からないくらいに。そういうのを真似ながらただ自分の目を信じて作ろう。ココではそう思った。
いやあ、来て良かった 入学してからに繋がる大事なことを自分なりに身に付けられたと思う。もっと自由な発想や制作をする上での気持ちの持ち方を教えてもらいました。僕の夢への手伝いをしてくれた皆さんに感謝したいです。恩返しするためには、やっぱ野望を果たすしかないですね。ありがとうございました。
大学で今・・・
高校というカゴの中で育った自分にとって、大学での放し飼いに、慣れないのは仕方ない事だが、だからこそ心の強さが必要だと思う。叱る人がいないのだから、もう大人であるコトを痛感せざるを得ない。技術だけでなく、心身共に鍛えなければいけない。その方針みたいなものをこの大学はもっていると思った。最初の課題は石を直方体に彫るというもの。長く根気の仕事だ。その上、力もいる。GW返上で彫ること2ヵ月。ピカピカになった石の表面をみると、諦めず、続けることが大事だと喜びをもって改めて感じる他なかった。そして、次の課題は待ちに待った彫塑だ。今迄、お預け状態だった制作が楽しくてしょうがない。更に受験からの解放、今までにない感覚で作り上げることができた。思う所大学の術中にまんまとはまってしまった。いや、イイ意味で。 |