ARCHITECTURE 建築を始められる方へ

建築コースの指導について

ケンチクとは?

立美の建築コースで勉強するのは、建物を建てる方法ではありません。では予備校の建築コースって何をするところか? というと、基礎的なデッサン力、描画力を身につけ、デッサンを通して、「こんな空間があったら素敵だ!」と思える感受性や、そこで生まれた自分のアイディアを具体的な形にしていく表現力を鍛え、大学の建築学科、あるいはデザイン立体系に入る為の準備をするところです。 例えば油絵科だったら絵を描く事、彫刻科だったら彫刻を作る事そのものがそのまま目的になることと比べると、建築コースでの勉強はもう少し遠回りかもしれません。しかし、実はそれが「建築コース」で勉強をする一番の魅力 なのです。 建築家とは、建築物を作る人である以前に、我々人間や他の生き物たちにとってより豊かな世界とは何か?を夢想する人々のことを言います。まず自由に空想し、構築することから始めてみませんか。自分が何者なのか何をしたいのか。分からないからこそ。

例えばこんな大学で「建築」は、学べます。

建築というと工学部系にしかないようですが、武蔵野美術大学、多摩美術大学、東京造形大学、 日本大学芸術学部など、実は美大でも建築は学べます。 また、早稲田大学、芝浦工大などの工学部系、筑波大学芸術学群などでは実技も加味されるため、タチビでは、 生徒さん個人個人と話し合いながら、美大系・工学部系どちらへの対策も行っています。

どんな授業をするの?

基本的にはデッサンを行います。志望校や志望学科に応じて、平面構成・立体構成もおこないます。それから徐々に各自の志望校を軸としたカリキュラムを作成。みなさんの能力を最大限に引き出せるよう工夫します。文系大学や専門学校から再受験を考えている方、留学試験のポートフォリオ作成が必要な方にも目的に沿って対応しています。武蔵野美術大学建築学科のほかにも、同大学空間演出デザイン学科、多摩美術大学環境デザイン学科を併願するための対策も行えるので、講師と面談の上進路を固めます。

建築科で使う道具

建築科用具

  • クロッキー帳(アイディアを描いていきます。A4サイズ程度)
  • デッサン用具(鉛筆各種、水張り道具、デスケル各種、はかり棒、フィキサチーフ、練り消しゴム、鉛筆削り用カッター、各種パネル)

その他の私大を受験する方

  • 立体構成用具(カッター各種、はさみ、金属製定規、三角定規、コンパス、接着剤、サークルカッター、両面テープ、マスキングテープ)
  • 平面構成用具(アクリルガッシュ、コンパスセット、烏口、定規各種、水差し、ガラス棒、筆洗器、絵皿各種、マスキングテープ、紙パレット、エスキース帳)
  • 通常のリスト通常のリスト通常のリスト

よくあるご質問

タチビで建築を学びたいのですが、どのコースを受講したら良いですか?
武蔵美の建築科をご希望ということですが、私大の建築科の受験される生徒さんは、立川美術学院では1年間デザイン・工芸科に在籍していただき、デザイン科の授業で美大生になる為に必要な基礎力を総合的につけていきます。 結果多摩美の環境デザイン科、武蔵美の建築科へと合格してゆきます。 今年(2013年度)も武蔵美の建築科志望者全員合格しており、いづれの生徒もデザイン科と建築科を両方受験して、両方合格しています。 このように総合的な基礎力をもった生徒を大学は望んでいますし、生徒自身にも選択の幅が広がることになります。詳しくお話しされたいことや、不安な点などございましたら講師と面談をしていただくことができますのでお気軽にお電話ください。
美大で建築を学びたいのですが、どこの大学のどんな学部で学ぶことができますか?
美大で建築を学ぶ科というと、武蔵野美術大学の建築科を考える方が多いかと思いますが、その他にも多摩美術大学の環境デザイン学科や武蔵野美術大学の空間演出デザイン学科でも学ぶことができます。舞台美術・家具・照明・インテリア・住宅・街並み・都市・公園・ランドスケープなども「建築」という視点から考えます。まずは立美でご相談下さい。
まだ志望校が決められて決められていません。デザイン学科と建築学科は併願できますか。
武蔵美の建築学科においては、武蔵美の空間演出デザイン学科や工芸工業デザイン学科、多摩美の環境デザイン学科などを併願する方も多いので、デザイン工芸科の実技で対応していくことができます。その場合は基本となるデッサンのほかに平面構成などを一緒に勉強していくことになります。建築、環境デザインなどの受験では実技がデッサンだけの学部もありますが、平面構成などを一緒に勉強することで他のデザイン学科の併願も可能になり、また身につけた構成力は大学に入ってからもたいへん役立ちます。芸大建築科や一般大学の建築科については傾向が違うため、デザイン科との併願および対応は難しくなります。