誰よりもSTRANGEに 平面はデッサンよりも、はるかに緊張していた。なぜなら直前期に入って平面が不調になり、本番前日もグダグダのモノを作ってしまったからだ。不安を残したままの試験開始。STRANGEという文字と水平な六個の分轄面と想定の深海の生物という課題だった。「スゲー楽しい課題じゃん!っよっしゃ。」と思う。最初に浮かんだビジョンを大切にしながら、エスキースをつめた。イメージは手足の長い半魚人?誰よりもSTRANGEにしてやろうと思う。意外と早めに画面に入り、塗り始めた。しかし、色をのせてみるとバックの分轄の幅が良くないことに気付いた。ヤバイ。落ちる。落ちたくない。必死に何度も幅の調節をした。五回位塗り重ねて、やっといいバランスがとれた。あとの作業はレールの上を走るように滑らかであった。立美に戻って、「半魚人やった」と言うと講師や友達から「えー、やばいよソレ」と言われた。少しヘコんだ。でもやれることはやったし悔いはなかった。受かって良かった。
誇りを持つこと 大学に受かる秘訣というか、絵が上達するポイントがあるとしたら、「誇り」を持つことだと思う。例えば、自分の作品に誇りを持てば中途半端な作品にならないようにできるかぎりの愛情を作品に注ぐだろう。あと受験生という立場にも誇りを持つべきだと思う。特に浪人生の場合は親や周りの人から「浪人なんて…。」と言われているかもしれない。でもそんなことは問題じゃない。私は二浪したけれど、そのことは誇りだと思っている。とても楽しかったし。もちろん誇りを持つためには、裏付けとして努力が必要だと思う。いろいろな作品を見て、自分なりに研究したり、講師の話を聞いて、自分の肥やしにしたり。そうした蓄積から「イイ絵」が生まれるのだと思う。
学科は裏切らない 「実技はできたのに学科で落ちた。」ということには絶対になりたくなかった。悲しいし、とても恥ずかしい。だから学科は必死になってやった。どこへ行くにも単語帳と一緒だった。カフェに五時間こもってひたすら漢字を書いた。学科はやったぶんだけ伸びる。学科は裏切らない。そう信じてていた。「美大なのになんで学科あんの?」とか言ってちゃだめ。美大だから学科があるんだと思う。 |