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石田 哲史
 
石田哲史

武蔵野美術大学建築
入試再現作品:「立体構成」
与えられた素材で二つ以上の立体を作り、関係性を表現しなさい。材料:ケント紙、イラストレーションボード

武蔵野美術大学 建築学科 合格

石田 哲史
東京都立国立高校卒

建築科 昼間部生

崩れた自信 試験初日はデッサンだ。昨年のキャベツに続き何が出るか楽しみにしていた。教室に入るとすぐに黄色いパプリカが目に入った。席につくと間もなくモチーフが配られ始めた。パプリカについでピーマン、木の立方体。このモチーフ3つだとピーマンは色が濃いから手前に置いて立方体と接近させてパプリカは後ろかな、などと考えていたら、組み立てると箱になる白い段ボールが配られた。この箱の一辺を切って自由な形をつくりなさいという指定はなんてわかりやすい誘導なんだろう。箱を場にして他のものを遊ばせればいい。15分もあれば構成は決まるなと思った。ところが、もう一人の自分が「それでいいの?カッコ悪いじゃん。ぜんぜんドキッとしないよ。一年間何やってきたの?」とささやく。一方で「簡単なことでいいんだよ。それを素直に美しいと思って描いてあげればいい。」と講師の言葉が頭に浮かぶ。最大の修羅場。30分たって妥協案が成立。すかさず描き始め大まかな調子をつける。「ちょっと待て。ショボくない?」また彼がつぶやいた。結局全部消した。残り2時間。ヤバい。なんとか描き終わったが、やる気とか元気とか自分の持ち味を詰め込めなかった。見せるのが恥ずかしい。正直へこんだ。
 2日目は学科と立体。学科は問題なかった。自信満々で立体に臨むことができた。2年連続でバルサ板が出題されている。まさか今年は変えてくるだろうと思っていたら、真っ白なイラストレーションボードとケント紙。お決まりの素材だ。問題も「2つ以上の立体をつくり、その関係を構成しなさい。」これもど真ん中ストレート。普段それをやってきたんだし、カッコいいのをつくってやろう。ちょっと冒険してみるか。やっぱり迷った。延々2時間エスキース。あと1時間しかない。かなり焦った。しまいには試験終了後にもパーツをつくっていた。できた作品は「何だこの頭デッカチは?」とあとあと話のネタにされそうなものだった。

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