きっかけ 私が美術の道に進もうと決めたきっかけは親のすすめだった。高1のとき、福岡に住んでいた私は美大受験の右も左も分からないまま、立美の夏期講習会に参加した。私はその10日間でモノをつくる楽しさと、人と人との出会いのおもしろさにハマった。それからは普段は福岡の予備校に通い、講習会は立美に通った。現役生のときは浪人覚悟での受験だった。冬期までは福岡の予備校、直前からは立美に通っていたのだが、ふたつの予備校の雰囲気の違いなどにとまどい、モヤモヤしながらの受験だった。そんなモヤモヤのなか私はムサ美に合格した。なんだかあっけなかったけど、正直うれしかった。しかし、その合格は確信的なものではなかったし、無知で技術もままならないまま大学へ進むのがこわくて、私は浪人を決めた。
新生活 福岡から上京した時は、これから見て触れて、私の一部となっていくモノに期待でいっぱいだった。浪人生は現役生よりも自分の時間を持てるくらいの余裕がある。私はどちらかというと行動派なので何かがあればどこへでも足を運んだし、本屋に行けば数時間の立ち読みはあたり前だった。映画、写真、音楽など以前から好きなこともより深く知ることができたと思う。
立美の仲間 直前に入ると大変なはずなのに、なんだか毎日が楽しかった。今まで苦手だったデッサンが上達してきたというのもあるし、何より大きかったのは立美建築科の仲間の存在だった。ある日、実技が終わったあと、みんなで「フランク・ロイド・ライト」のDVDを見た。それを見終わった後に、いろんな事を語り合った。自分の好きなモノ、デザインの事、興味のある事など。立美建築科はまとまりやすい人数なので普段から集まって語り合う事が多かったが、私にとってなぜかその日が印象深く、仲間との絆がさらに深まったと思う。
... 続きを読む >
私の得たもの 私が美術の道を目指すことを決めてから今までに、いろんな知識や技術を教えられてきた。そしてたくさんの友人と出会った。彼らと一緒にいると幸せを感じる。本当にかけがえのない人たちで宝物です。私は立美を卒業し、ものつくりを目指して頑張りたいと思います。途中、悩んだり、落ち込んだりすることがあると思うので、その時はまたみんな頼らせてください。 |