試験場の諸状況 私が試験を受けた会場は、芸術祭などで作品が展示してある床暖付フローリングで土足禁止の部屋ではなく、コンクリート打ちで、立美の日本画科アトリエぐらいの広さの靴のまま入れる事の出来る教室でした。2日間と同じ教室で試験官は初日が3人、2日目が2人。大抵の時間は受験生(の絵)を見回ったりといった所。御手洗いの時は一人が引率でついてきます。2日目に関して言えば、水くみを試験官がやってくれます。
制作にあたっての思考展開 デッサン:講師の先生から「お金のかからないテンションが下がるモチーフがよく出る。」と聞かされていたので、エアパッキンと木片が出ても焦らなかった。後は、刻と書いてあるから動きや時間差が絵を見て分かればいいのかな、と。
人物はてっきりセミヌードで座りだと思っていた。なので、Tシャツ短パン地べたりあんには少し焦った。地面は鏡のようなものだったのでアルミ箔バックの課題の時のようにやればいいにかな、と思った。(私はその時アルミ箔を無視して描いたが)始めからバックなしでいこうと決めていた。開始早々画面に何か(白いもの?)を塗始めた人や人物のアタリをとりはじめた人など立美では見たこともない手順の人がいたけれども、変なのーと思う程度にとどめて気にしないようにした。
デッサン 構成も描写も一生懸命やろうと思った。よく見て描けるのはもちろんモチーフの木片とエアパッキン。ただ、両方を同じだけ力を入れて描くのは時間的にも、又なによりも私の力量ではとても難しい事だと思ったので木片>エアパッキンという比重にした。直前講習で、画面全面に課題文を意図する事が明らかに描かれていなくても、良い評価をもらっている作品が多くあったことから、あまり課題文を意識しないようにした。なので、木片の状況にあまり意味がない。しかし、前記に動きや時間差のようなことをエアパッキンの方で表現できればよいな、と思った。ドアは、試験会場の入口ではない別のドアを見ながら描いた。
... 続きを読む >人物 白バックは始めから決めていた。上手くいった事があると言うことではないが、何となく。(だから、モデルさんの休憩時間はやることがそれほど多くなかった。)心がけた事は、形をあわせるということ。途中でデスケル使用を禁止されてしまったので、離れたり、絵を逆様にしたりして確認した。(絵から離れることは止められ無かった。)色は、恐がらずにおいてしまうようにした。手前と奥と、上と下と、色をしっかりかえるようにもした。課題文には、ただ与えられたモチーフを描きなさいだけで、表現しろといった類の要求はなかったので、丁寧に描く事を心がけた。だから、時間が気になって時間に追われて…という事にはあまり陥らなかったように思う。
3年時の受験 今ありありと思い出す事は出来ない。長くて暗かったけれど駆け抜けるような1年間だったように思う。
夏期講習での事。第1作目はラボルトのデッサンだった。描いていくうちに、自分の絵が気持ち悪く見えてきた。上手いか下手かといえば、下手なんだろうけど、そんなことではなく、とにかく気持ち悪い。そも制作は最後までそんな気持ちで終わった。これが、自分の力量を実感し、受験というものを再度確認する出来事だった。 |