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TOP >各科紹介>特集・夜間部合同 自画像デッサンコンクール

夜間合同コンクール

■夜間部合同 自画像デッサンコンクールとは

油絵科、デザイン・工芸科、日本画科、彫刻科、基礎科の高校1〜3年の生徒が同じ日程で、普段とは違う環境で、同時に制作しました。課題に対し、各自がそれぞれのアイデア、世界観、技法で取り組みました。この中から、上位になった作品をピックアップして、それぞれの科の指導解説を紹介します。普段指導される事のない他科の講師の講評を受けることもできます

成績優秀者上位5名の作品、各科の講評を紹介致します!
1位 日本画夜間部作品について
1位

佐藤:見事、一位を獲得しました(今回は票が割れたため、一位作品が2点あります)。この作品の上手い点は、もちろん顔の表情もいいのですが、描写映えするセーターの編み込みや耳当てなどのディテールをしっかり描いており、それがこの絵の見ごたえにつながっています。デッサンなので、描写が引き立つ部分を狙って描く、というのも大事なポイントです。

河野:いい作品です。見ているとあったかくなります。アイテム選びや、セーターの丁寧な描写から、作者が選び、観察した様子が伺えます。肉まんが好きなのでしょうか?微笑んだ表情も絵に良い印象を与えていますね。ただ、(多分)大好きな肉まんを持つ手が不自然に見えてしまう・・・もったいない。セーターで見える緊張感が手に欲しかった。

吉原:顔だけでなく、セーターの柄や耳当てなど、全体に気を配っており好感が持てます。肉まんにそんなに思い入れがあるのかと、笑えるところも面白いです。指が折れているように見えるのが残念。

 

1位 油絵科夜間部の作品について
1位


戸塚:「私の存在する空間」というテーマに対して素直に反応していて、自画像としても課題としても非常に良くできた作品だと感じました。部屋の雰囲気を捉えているだけでなく、細部や小物の描写なども良いアクセントとなっています。好感の持てるデッサンですが、強いて挙げるならば背景の空間の広がりがもっちあると良かったという点と、自画像の体部分の存在感が申し越し強くても良かったと思います。

山内:自由度が高く、設定次第ではどこまでも絵を作り込めてしまう課題ですが、この作品は鏡に映る自分を含めた風景を実直に描いています。そのことが、作者の描くことに対する真摯な姿勢がうかがえ、それが高評価に繋がりました。天井部分に対しての人物の見え方など、明度関係を軸に、見やすくする工夫をしてみると良いでしょう。

平良:とてもかっこよく描けていると思いました。下からの見上げの構図、イアホン、マスク、見下ろしている目、無表情など選んでいる物が全て合っているという点がより絵を強くし、評価も高くなったと思います。マスクをしているので顔の表情などが見にくく、もったいないという意見もあるとは思いますが、マスクの質や顔の立体に合ったシワ、陰影などとても良く描けているのと雰囲気作りになっているところが、きちんと狙って作者の意図が見えるように描けているので良いと思います。強いて言うとすると天井のパースなど背景がもう少し合ってくると良いと思います。

 

3位 日本画夜間部作品について
3位

荒井:確実にご本人だとわかるくらい似ています。私という対象を正確に見据え、丁寧に描かれていて好感をもちます。見上げた視線は何を見ているのか、あるいは何かに想いを馳せているのか、背景は何も描かれていませんが、「私の存在する空間」を感じとることができました。外光で眼鏡のレンズやフレームがキラッと反射していたりすると、より自然な緊張感が生まれるでしょう。

佐藤:基礎科生で3位に食い込みました。とても誠実に細部まで観察し、丁寧に描いている点が好感の持てる作品です。背景に何も描いていませんが、さりげなく見上げる視線や光の当たり方などで「空間」が感じられるので、課題に対しての応え方としては問題ないでしょう。
ただ、髪とセーターの色が同じになってしまい、つながって見える点が不明解なのが残念です。たとえ同じ色に見えたとしても、絵の中では違って見えたほうが、絵としては自然かもしれません。そのためには髪に光を当てる、セーターの色の設定自体を変える、などが考えられます。

才木:特別なポーズ、描写力でもないのですが、村野さんの持つ雰囲気が良く出ており、自画像の原点である、自分をしっかりと見つめて描く事の大事さを改めて感じた秀作です。視線をそらしたのも効果的です。

4位 デザイン・工芸科夜間部作品について
4位

山内:ふわりと風をはらんだ長い髪が印象に残る作品です。採点時、当初は上位グループにはありませんでしたが、良く見るうちに、しっかりと描写された内容が評価され、じわじわと順位を上げました。描写はしっかりとしていますが、顔の表情を含め、少々硬さが気になります。髪、肌、服など、材質や空間によって、表現の仕方を変える工夫があると良いでしょう。

才木:鉛筆の調子が幅広く使えており、白バックが美しく見える作品です。少し硬い表現ですが、モリエール?の様に、振り向いた勢いを感じさせる髪の動きが、この絵を生き生きとさせています。

荒井:しっかりと描写された自画像のシルエットは綺麗ですが、風が吹いているのか、振り向いたときのポーズなのか、髪の毛や人体の動きに少々硬さを感じます。反射のかたちに留意して、回り込みの描写に柔らかさが出てくると嬉しいですね。

5位 デザイン・工芸科夜間部作品について
5位

吉原:実際の制作状況を再現したデッサンで、難易度が高かったと思われますが、しっかり描き込んでおり作者の技術力の高さを感じます。描く対象が多かった為か、画面がややうるさくなってしまいました、絵の中の見せ場を意識してメリハリをつけてほしいです。

荒井:凝った画面構成に狙いの積極性を感じます。「デッサンをしている私を描いている俺」ですかね。手のまわりの白い形を残せたことがポイントです。画面全体を描ききっていく姿勢は良いですが、ちょっぴり出方が単調かな。状況を説明するだけの描写に終わらず、ここから更に鉛筆の重ね方に幅を持たせる工夫をして、質感の違いや場の空気感が感じられると最高ですね。

才木:的確な描写、力強さに好印象を持った力作です。
鏡の中の自分(虚像)、実像としての手、画面中央のアトリエ空間の抜け等、少し欲張り過ぎた気がします。狙いを絞る為、どれかを捨てる勇気も大切です。

立美では年に2回、夜間部合同コンクールと称し、各科の夜間部生、基礎科生全員で同じ
課題に取り組みます。コンクール形式なので、描く場所もくじ引きにし、普段とは違う環境
での力試しになります。今年の二学期は、自画像を出題しました。ただ自分を描くのではなく、
「私の存在する空間」をどう表現するか、各自のアイデアや工夫が求められます。
生徒達が対応できるのか不安でしたが、出来上がった作品はどれも自分なりに描ききった、
面白い作品が並びました。特に上位作品は絵のアイデアを表現するための基礎的なデッサン力
に裏付けされた、見ごたえのあるものになりました。上位に入らなかった生徒も含め、
今回の課題から、各自がどう今後の受験に生かせるか楽しみです。(佐藤)
※このコンクールは2013年度のものです。
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